『ケロロ軍曹』声優一新は“年齢”が理由か ドラえもん方式の世代交代で長寿アニメ化を狙う?

12月23日、新作テレビアニメ『ケロロ軍曹☆』が2026年秋に放送されることが発表された。あわせて、これまでケロロ小隊を含む主要キャラクターを演じてきた声優陣が一新されることも明らかになり、SNSでは驚きや戸惑いが広がっている。

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「劇場版は従来キャスト、新シリーズは新声優」という異例の分岐

製作委員会は公式サイトで、「全てのキャストを一新することに決定いたしました」とコメントし、その理由として「アニメ『ケロロ軍曹』を、ゼロから新たにアニメーション制作するにあたっての決断」と説明した。そして、「世界中で永く愛されるキャラクターに育てていただいたことを心より感謝申し上げます」と、長年シリーズを支えてきた声優陣への謝意も記している。

なお、2026年夏に公開されるアニメ放送20周年記念作品『新劇場版☆ケロロ軍曹 復活して速攻地球滅亡の危機であります!』については、従来キャストが続投する形となる。これにより、同じシリーズでありながら、劇場版は“従来通りのケロロ”、新TVシリーズは“新しいケロロ”という構図が生まれるかたちとなった。

ケロロ軍曹役の渡辺久美子は自身のXで、「オールキャスト変更につきまして、私達演者の意向は全くありません」と今回の交代が出演者の判断ではないことを示唆しつつ、「小隊も日向家もそのぶん劇場で手加減してないんで。是非観に来て下さいであります!!」と、最後の出演となる可能性がある劇場版に向けて前向きな姿勢を見せた。この投稿には「渡辺さんのケロロが映画で見納めかと思うと寂しい」「新キャストを受け入れられるだろうか」といったショックの声が寄せられた。

長期シリーズ化への“賭けの年” ドラえもんの前例も

一方で今回のキャスト一新は、必ずしも制作サイドの都合というわけではなく、声優の年齢を考慮しての判断ではないかと指摘する声もある。実際、2025年時点で渡辺久美子(ケロロ軍曹役)は60歳、小桜エツ子(タママ二等兵役)は54歳、中田譲治(ギロロ伍長役)は71歳、子安武人(クルル曹長役)は58歳、草尾毅(ドロロ兵長役)は60歳。2004年の放送開始から2011年のTVアニメ終了、そして長い空白期間をまたぎ、同じ声質や演技を維持し続けてきた負担の大きさを指摘する声も少なくない。ショックは否めないものの、致し方ないと受け止める意見が一定数あるのは、こうした年齢データが背景にあるからだろう。

声優交代を経て長期シリーズとして存続した前例として、『ドラえもん』がある。1979年に放送開始した同作は、2005年に主要キャストを刷新し、世代交代を経ながら現在も国民的アニメとして放送が続いている。今回の『ケロロ軍曹』のキャスト変更もまた、作品を長期的に継承していくための節目と見なせるのかもしれない。

懐かしさと刷新が同じ年に訪れる2026年。夏には従来キャストによる劇場版が公開され、秋からは新キャストによる完全新作シリーズが始まる。今回の交代が作品を新たな世代へ繋ぐ布石となるのか、それとも思い切った賭けとなるのか。まずは“新しいケロロ”の声が、どのように受け止められるのかに注目したい。

アニメ『ケロロ軍曹』公式サイト:https://www.bn-pictures.co.jp/keroro-anime/