静岡はなぜアニメ聖地に選ばれる?『エヴァ』『ゆるキャン△』『ちびまる子ちゃん』『ラブライブ!』の舞台、「静岡県アニメモデル地マップ」公開

静岡県は、県内各地を舞台とするアニメ作品のモデル地をまとめた「静岡県アニメモデル地マップ」を制作し、3月10日から県内各所で配布を開始した。あわせて、マップと連動した特設WEBサイトも公開されている。

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近年、アニメ作品の舞台となった地域を実際に訪れる“聖地巡礼”は国内外で広がりを見せている。作品の世界観を体感するために現地を訪れるファンが増えたことで、地域の観光振興や経済活性化につながる事例も各地で生まれている。作中に登場する風景や場所がSNSで共有されることで、ファン同士の交流や現地での情報発信も活発化している。

(C)カラー (C)あfろ・芳文社/野外活動プロジェクト (C)あfろ・芳文社/野外活動委員会 (C)さくらプロダクション/日本アニメーション (C)2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!

豪華4作品が集結、厳選17カ所を巡る「旅のしおり」

静岡県内でも、さまざまな人気アニメの舞台として知られる場所が点在している。世界的な人気を誇る『シン・エヴァンゲリオン劇場版』をはじめ、アウトドアブームをけん引した『ゆるキャン△』、静岡市清水区を舞台にした国民的アニメ『ちびまる子ちゃん』、沼津市を中心に描かれる『ラブライブ!サンシャイン!!』など、幅広い世代に親しまれる作品が県内各地と関わりを持つ。

こうした背景を踏まえ、静岡県はこれらの作品のモデル地をまとめて巡ることができるよう、「静岡県アニメモデル地マップ」を制作した。アニメファンはもちろん、旅行や外出を楽しむ人々にも静岡県の新たな魅力を知ってもらうことを目的としており、アニメをきっかけに地域の文化や自然、歴史に触れる機会を創出し、県全体の活性化につなげていくとしている。

(C)カラー (C)あfろ・芳文社/野外活動プロジェクト (C)あfろ・芳文社/野外活動委員会 (C)さくらプロダクション/日本アニメーション (C)2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!

現地を歩いて体験する「物語と現実」のクロスオーバー

マップには、4作品にゆかりのあるモデル地17カ所を厳選して掲載。A3サイズを二つ折りにしたA4仕上がりの4ページ構成で、持ち運びやすく見やすい仕様となっている。各モデル地では、作品の印象的なシーンや背景とともに紹介されており、現地を訪れることで作中の風景と実際の景観が重なる体験を楽しめるという。

マップは、浜松市の渚園キャンプ場や天竜浜名湖鉄道天竜二俣駅、島田市の蓬莱橋897.4茶屋、川根本町まちづくり観光協会、静岡市のちびまる子ちゃんランドや清水駅前銀座商店街振興組合事務局、富士宮市の寄って宮観光案内所、沼津観光協会、西伊豆町観光協会など、県内各地の観光施設や関連スポットで配布される。発行部数は1万5,000部。

また、マップの公開と同時に特設WEBサイトもオープンした。サイトでは掲載されたモデル地の詳細情報やアクセス方法、現地での楽しみ方などを紹介するほか、今後予定されているアニメ関連イベントやキャンペーン情報も随時発信していく予定。スマートフォンからも閲覧しやすく、現地でのナビゲーションツールとしての活用も想定している。

クリエイターを惹きつける多様な景観と富士山の存在

静岡県が多くのアニメ作品の舞台として描かれてきた背景には、地域の風景の多様さがあるだろう。県内には海や山、湖、港町、温泉地、地方都市などさまざまな景観が広がり、一つの県内で多彩な舞台設定を表現できる環境が整っている。さらに、昔ながらの商店街や港町の街並み、地方鉄道など、実在の生活風景がそのまま作品の背景として取り込みやすい場所が多いことも特徴だ。加えて、日本を象徴する景観である富士山を望む地域が県内各地にあり、作品の印象的な背景として描かれるケースも少なくない。こうした要素が重なり、静岡県は多くのアニメ作品で舞台として取り上げられてきた地域の一つとなっている。

アニメをきっかけに地域を訪れる“聖地巡礼”は、ファンにとって作品の世界を体感できる楽しみ方の一つとなっている。今回のマップ公開を機に、静岡県内のモデル地を巡る新たな旅のスタイルがさらに広がりそうだ。

「静岡県アニメモデル地マップ」特設サイト:https://shizuoka-anime.com