アニメ『MFゴースト』、聖地・小田原市のふるさと納税コラボが15日間で100万円突破と好発進

テレビアニメ『MFゴースト』とコラボした、神奈川県小田原市の「ふるさと納税ガバメントクラウドファンディング(GCF)」が、12月1日の開始からわずか15日間で目標金額の100万円を突破した。23日現在、162万円に達している。本プロジェクトは、『MFゴースト』の舞台として知られる小田原の魅力を、ファン参加型の仕組みで未来へつなぐ取り組みだ。前回実施時を大きく上回るスピードでの達成を受け、現在はネクストゴールを300万円に設定し、さらなる支援を募っている。

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実在の公道や街並みが登場する『MFゴースト』の舞台・小田原

『MFゴースト』は、『頭文字D』で知られるしげの秀一氏による同名漫画を原作とし、実在する公道を舞台に描かれるカーレース作品だ。アニメ版ではリアルな街並みの描写が特徴となっており、小田原の海沿いの道路や市街地、小田原城周辺の風景などが作中に登場する。放送開始以降、こうした描写をきっかけに、作品の舞台を実際に訪れるファンが全国から足を運ぶようになり、小田原は“聖地”として広く認知されるようになった。

小田原市では、2003年の第1期放送を契機に作品とのタイアップを本格化。続く、2004年の第2期に合わせて実施したふるさと納税企画では、デジタルスタンプラリーなどを通じて約2万1000人の誘客を実現し、アニメをきっかけとした観光施策の有効性を示してきた。

特別デザインラベルの薬膳クラフトコーラがGCF限定返礼品に

今回の取り組みは、寄付の使い道を明確に示した「ガバメントクラウドファンディング(GCF)」の仕組みを活用している点も特徴だ。単に返礼品を受け取るだけでなく、「作品の舞台を応援する」「街の取り組みに参加する」という意思を込めて寄付できることが、多くのファンの共感を集めた要因といえる。

今回のGCFでは、ファンの支持を背景に、寄付でしか手に入らない限定返礼品も用意された。市内・板橋の「薬膳喫茶KURA」が手がける薬膳クラフトコーラを、GCF専用デザインラベルで仕立てた特別仕様で、数量は200セット限定。通常版のコラボラベルとは異なる“完全限定”の位置づけとなり、作品世界と地域の味覚を同時に楽しめる点が支持を集めている。

第3期放送を見据え、スタンプラリーやコラボ施策を拡充へ

小田原市が目指すのは、単発のコラボにとどまらない持続的な聖地づくりだ。2026年1月から予定される第3期放送を見据え、今年度はデジタルスタンプラリーの拡充をはじめ、市内事業者とのコラボ商品開発支援、ARフォトフレームや駅構内装飾など、まち全体で作品を体験できる施策を展開する計画だ。過去の取り組みでは、スタンプラリーをきっかけに老舗店舗へ足を運ぶファンが増え、地域経済への波及効果も確認されている。

行政施策でありながら、ファンの“応援したい”という気持ちを起点に、実際の来訪や体験へとつなげてきた点が、このプロジェクトの大きな特徴と言える。担当者は、アニメに登場した道を歩き、地元の人と交流する光景を何度も目にしてきたと語り、「もう『行政の取り組み』ではなく、あなたと一緒に作り上げる物語」と強調する。

アニメの世界観と実在の街が交差する場所で、寄付という形の参加が新たな体験を生み出す。開始15日での目標達成という数字は、『MFゴースト』と小田原市が築いてきた関係性の強さを示す象徴的な結果と言えるだろう。ネクストゴール達成に向け、聖地・小田原の“物語”は、いまも走り続けている。

ふるさとチョイス「『MFゴースト』×小田原市 タイアッププロジェクト 2025」:https://www.furusato-tax.jp/gcf/5009