御茶ノ水・女坂にファン殺到!レゼが歩いた『チェンソーマン』の舞台が話題に

劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の公開をきっかけに、東京・御茶ノ水と水道橋のあいだにある「女坂」に多くのファンが訪れている。作中でヒロインのレゼがバイト先の喫茶店へ向かう途中に登場する階段のモデルとされ、SNS上では「まるで映画のワンシーンそのまま」と話題を呼んでいる。

本作は、藤本タツキによる原作コミックス第5巻収録の第40話「恋・花・チェンソー」から、第6巻収録の第52話「失恋・花・チェンソー」にかけて描かれた、シリーズ屈指の人気エピソードを映画化したもの。9月19日(金)の公開以来、52日間で観客動員543万人、興行収入83.1億円を突破し、社会的な話題を呼んでいる。

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都心の坂に息づく“日常の聖地”、ファンが集う理由

女坂は東京都千代田区神田猿楽町に位置し、御茶ノ水駅から徒歩数分の場所にある。古くから知られる石段の坂道で、神田明神や順天堂大学キャンパスの裏手にも近い。映画の中で印象的に映し出される坂の傾斜や光の入り方、建物の配置などがこの女坂と酷似していることから、ファンの間で“聖地”として注目を集めている。実際、坂の途中には映画に登場する花を模したガーベラが供えられており、作品への敬意を込めてファンが置いたものとみられる。

作品と現実の風景が重なり合う体験は、ファンに強い印象を残している。レゼが歩いたあの坂を自分の足で登ることで、映画の余韻を追体験する人も多いという。X(旧Twitter)には聖地巡礼に訪れたファンによる写真投稿が相次ぎ、週末にはカメラを構える人の姿が絶えない。

突然の人だかりに戸惑う声も、街が“物語の余韻”に包まれる

一方で、映画を観ていない人にとっては、この突然の人の流れが少し不思議に映ったようだ。「最近、御茶ノ水と水道橋の間にある女坂の写真を撮りに来ている人がたくさんいるのですが、何かの作品の聖地にでもなったのでしょうか?」という投稿がX上で拡散され、現象そのものが注目を集めた。

劇場版『チェンソーマン レゼ篇』は、デンジとレゼの短くも鮮烈な関係を描いたエピソードであり、彼女の笑顔や仕草がスクリーン越しに深く焼き付いた観客は少なくない。女坂は、そんなレゼの記憶が現実に滲み出したような場所だ。日常の街角に、物語のかけらがそっと息づいている。