大阪・堺市が新たな“怪獣の聖地”に!円谷×東映の新作『怪獣デコード アイダラの指輪』始動

円谷プロダクションと東映アニメーションが共同で手がける新作アニメ『怪獣デコード アイダラの指輪』の製作が10月20日に発表された。これまで短編アニメやVRアニメ、MRゲームなど多彩な展開を行ってきた「KAIJU DECODE」プロジェクトの新章として、物語の舞台を大阪府堺市に移し、怪獣と少女の新たな物語が描かれる。

©円谷プロ・東映アニメーション

本作は、身体や脳、空間や時間の制約から解放された社会《シティ》で暮らす少年・マルと、超限生物が生息する危険な土地《ゾーン》で生きるアイダラ族の少女・ココの出会いを軸に、異なる世界に生きる二人が共に生きる道を模索していく物語である。脚本は柴田勝家、怪獣デザインは円谷プロの後藤正行が担当し、キャラクターデザインにはSei Nakashimaと齋藤将嗣が名を連ねる。キャストにはマル役を山根綺、ココ役を高橋花林が務め、正義感あふれる少年と怪獣と共生する少女という対照的なキャラクターを演じる。

山根は「マルという男の子は、真っ直ぐで正義感が強くて純粋で、ためらいなく人を助けることができる、心優しいキャラクターです」と語り、「彼がどのようにして生まれてきたのか、そしてアイダラ族の人々と出会ってどう変化していくのか、是非注目して見ていただけたら嬉しいです!」とコメント。一方、高橋は「ココはアイダラで生きる怪獣使いで、頭が切れて好奇心旺盛な女の子です」と述べ、「生きる世界や文化の違うマルとココが出会って、お互いを知ってお互いの住む世界を知って、生きていく。この作品を通じて人間の『生』について考えさせられました」と語った。

発表に先立ち、10月19日に開催された「第52回堺まつり」では、堺市が作品の舞台となることを記念し、さまざまな特別企画が行われた。堺市役所21階展望ロビーでは、声優の三浦祥朗と東映アニメーションの野口光一プロデューサーによるトークショーが開催され、作品の魅力や制作の裏側が語られた。また、堺市役所前のMinaさかいゾーンではMRゲーム『KAIJU DECODE -super multiverse MR-』が体験できるブースが登場し、来場者はホログラムの怪獣と写真を撮影できるAR体験を楽しんだ。さらに、市内6か所を巡るスタンプラリーも実施され、多くの来場者で賑わいを見せた。

堺市を背景に怪獣たちが戦う特別映像も公開されており、現地では作品との連動イベントが続々と展開されている。物語の舞台となった堺が今後“聖地”として注目を集め、アニメファンが現地を訪れる動きが広がっていくことが期待されている。

『怪獣デコード アイダラの指輪』公式サイト:https://www.kaiju-decode.com/