アニメの聖地巡礼をしながら、地域社会への貢献もできる画期的なゲームが群馬県前橋市でスタートする。シンガポール発の参加型社会貢献ゲーム「PicTrée(ピクトレ)」が、群馬県前橋市を舞台にアニメ『前橋ウィッチーズ』とコラボレーションした実証実験を11月1日から開始すると発表した。電柱を撮影するという一見ユニークな体験を通じて、地域のインフラ点検を支援しつつ、聖地巡礼や観光を楽しめる新しい試みである。

「ピクトレ」は、スマートフォンで電柱やマンホールなどのインフラ設備を撮影し、チームでその数や距離を競い合う無料のゲームである。ゲームとして楽しみながらインフラ保全と地域観光に参加できる仕組みとして注目を集めている。今回の実証実験は、株式会社バンダイナムコフィルムワークスの特別協力のもと、『前橋ウィッチーズ』の舞台である群馬県前橋市全域で11月30日までの期間で実施される。
『前橋ウィッチーズ』は前橋市を舞台に、歌を通じて人々の願いを叶える5人の魔女見習いたちを描くオリジナルアニメで、地元を中心に親しまれている作品だ。今回のコラボでは、作品の舞台となった場所を巡る特別ミッションや限定コンテンツが用意され、アニメファンはもちろん地域住民も参加できる仕組みとなっている。聖地巡礼と社会貢献が結びつくことで、ファンの交流や地域活性化にもつながることが期待される。




実証期間は2025年11月1日から11月30日までで、前橋市全域が対象となる。参加者には『前橋ウィッチーズ』の聖地を巡る特別ミッションのほか、観光スポットを巡る課題や限定ポストカードなども用意されている。詳細は公式サイトで確認可能だ。
アニメの舞台を訪れる楽しみと社会貢献を同時に体験できる今回の取り組みは、聖地巡礼の新しい形を提示するとともに、地域とアニメカルチャーの結びつきをさらに深める試みといえる。
