コミックス6億部突破を記念した大型プロジェクト
漫画『ONE PIECE』の作者・尾田栄一郎氏が、物語の核心に関わる秘密を海底に沈めるという前代未聞の企画を実施し、世界中のファンの注目を集めている。さらに、登録者数5000万人を超える人気YouTuberがその“宝探し”に挑む可能性を示唆したことで、話題は一層広がりを見せている。
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発端となったのは、2026年3月4日に『ONE PIECE』公式YouTubeチャンネルで公開された映像だ。動画では尾田が一枚の紙に『ONE PIECE』の正体と主人公モンキー・D・ルフィに関する秘密を書き記し、その紙を上下に破る様子が映し出される。真相が書かれた下半分の紙片は宝箱に収められ、耐圧ガラス球に封入されたうえで海底へと沈められた。設置された場所は水深651メートルとされ、人の手が容易には届かない深海だという。
この企画は、コミックスの世界累計発行部数が6億部を突破したことを記念して行われたもの。発行部数の内訳は、国内4億5000万部以上、海外1億5000万部以上となっている。紙の上半分にあたる「ONE PIECEとは そして モンキー・D・ルフィは」という書き出し部分は、新聞広告として公開された一方、真相が書かれた部分は作品完結まで海底に保管され、連載終了後に公開される予定だ。壮大な演出は瞬く間にSNSで拡散され、海底に沈められた“答え”をめぐり、さまざまな議論が広がった。
「探しに行く配信をやるべきじゃないか!」世界的人気配信者も興味
さらにこの話題に反応したのが、アメリカの人気配信者IShowSpeedだ。配信中に企画映像を見た彼は、実際に海底の秘密を探しに行く可能性を示唆し、「どこに沈めたんだ? 探しに行く配信をやるべきじゃないか!」と興奮気味に語った。IShowSpeedは『ONE PIECE』のファンとして知られ、過去にはルフィのコスプレを披露したこともある人物で、今回の発言が現実の企画へと発展するのではないかと注目されている。
もっとも、実際に海底651メートルの深さを探索するには高度な潜水装備や調査体制が必要となるため、現時点ではあくまで構想段階とみられる。それでも、作品の最大の謎が“現実の海底に存在する”という設定自体が、物語と現実を結びつける壮大な演出として受け止められている。なお、この企画の撮影や設置方法については、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)や海洋研究開発機構(JAMSTEC)の研究員が監修し、海洋生態系への影響に配慮した形で実施された。海底に設置された装置は回収を前提としている。
連載開始からおよそ30年にわたり、多くの読者が考察を重ねてきた『ONE PIECE』の最大の秘密。その答えが海の底に眠っているというロマンあふれる仕掛けは、まるで作中で描かれてきた“大海賊時代”を現実に再現するかのようだ。果たして誰かがその秘密にたどり着くのか、それとも物語の完結が先に訪れるのか。世界中のファンの想像力を刺激する出来事となっている。
プロジェクト特設サイト:https://one-piece.com/news/78258/index.html
