令和のインターネットに、まるで時代を巻き戻したかのようなページが出現し、往年のファンを中心に注目を集めている。グッドスマイルカンパニーが、劇場版『機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』よりホシノ・ルリを1/7スケールで立体化する新作フィギュアの発表準備を進めており、その告知として公開された特設サイトが話題になっている。
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1998年にタイムスリップ? 特設サイトの演出が話題に
画面に広がるのは、懐かしいウィンドウ風レイアウトや独特なフォント、画面を横切る動きのある文字、ぎっしりと配置されたバナー風の装飾など、1990年代後半の個人ホームページを強く想起させる意匠の数々だ。『ナデシコ』劇場版が公開された1998年当時の空気感を意識したかのような作りで、Windows 98時代のブラウザを思い出すという声も多い。単なるレトロ調にとどまらず、当時特有の情報過多や“見づらさ”まで含めて再現している点が、インターネット黎明期を知る層の心を強く刺激している。
現在、特設サイトは「工事中」とされており、フィギュア本体の造形や価格、発売時期などの詳細は未発表だ。ただし、公開されているホシノ・ルリの後ろ姿のイメージカットには、あえて解像度を抑えたような質感や粒子感が加えられており、初期デジタルカメラで撮影した写真を思わせる雰囲気まで作り込まれている。情報量は控えめながら、サイトそのものがひとつのコンテンツとして成立している点も印象的だ。
また、特設サイトにはアクセスカウンターも設置されており、自分が何人目の訪問者なのかを確認できる仕様になっている。いわゆる「キリ番」を踏んだ際には、用意されたリンクからX(旧Twitter)へ投稿できる仕掛けも用意されている。また、公式Xに投稿された予告ビジュアルでは「1998年8月8日に戻りますか?」という文言とともに、映画公開日を想起させるボタン風の演出も展開されている。サイトとSNSをまたいで、“あの頃”の空気感を一貫して演出しようとする姿勢がうかがえる。
「思わずソースを見た」SNSをざわつかせた細かすぎる仕掛け
この特設サイトについては、SNSでも反響が広がっている。「隠しページがありそうで、思わずソースを見に行った」「キリ番ゲット、懐かしすぎる」といった声のほか、右クリック禁止やアクセスカウンターといった細かな演出に反応する投稿も目立つ。「誰も来ないのに掲示板とカウンターだけは置いていた」と、当時の個人サイト文化を振り返るコメントも見られ、世代的な共感を呼んでいるようだ。
一方で、「見た目は90年代だが、中身は今どきの実装」「令和でも高額なルリルリフィギュアを買う層を考えれば、このノスタルジー路線は的確」といった冷静な分析もあり、単なる懐古ネタに終わらせない企画力を評価する声も少なくない。
フィギュアの続報は、今後この特設サイトやグッドスマイルカンパニーの公式アカウントを通じて順次公開されるとみられる。懐かしさと遊び心を前面に押し出した今回の演出は、作品の世代性を共有するファンにとってはもちろん、インターネット文化そのものを振り返るきっかけとしても興味深い試みと言えそうだ。
グッドスマイルカンパニー「1/7スケールフィギュア ホシノ・ルリ 特設サイト」:https://info.goodsmile.com/sp/scale_ruri_hoshino/
