長期連載を揺るがした休載の一報
許斐剛氏原作の人気漫画『新テニスの王子様』が、「ジャンプSQ.」2月号で休載となることが明らかになった。これは1月26日、X(旧Twitter)上で発表されたもので、担当編集の不手際により制作進行に問題が生じたことが理由とされている。
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『テニスの王子様』は、1999年に「週刊少年ジャンプ」で連載が始まったテニス漫画で、天才中学生・越前リョーマと青春学園テニス部の活躍を描く。“青春×テニス”を軸に、熱戦とユーモアを織り交ぜた作風で人気を博し、2001年にはテレビアニメ化。2009年以降は「ジャンプSQ.」に舞台を移し、シリーズとして20年以上にわたり支持を集めている。

編集部が明かした休載までの経緯
発表文では、「昨年来より許斐先生に別件のイラスト案件をご担当いただいていたところ、担当編集の不手際で進行に問題が発生し、イベントに出展が叶わない事態となってしまいました」と、編集側の進行管理に不備があったことを説明。その影響で「今月号の原稿執筆にも支障をきたし、やむなく休載となってしまいました」と、休載に至った経緯が明かされている。
また、「許斐剛先生、並びに楽しみにお待ちいただいていた読者の皆さまに深くお詫び申し上げます」として、作者本人と読者の双方に向けた謝罪の言葉も添えられた。
今後については、「現在、先生は既に2月売り(3月号)の執筆に入られており、来るクライマックスに向けて、先生と編集部一丸となってより良い作品づくりに努めてまいります」と説明されている。連載が終盤を迎える中、「今後とも許斐剛先生と『新テニスの王子様』の応援をどうぞよろしくお願いいたします」と、ファンに向けた呼びかけで発表は締めくくられている。
他作品でも相次ぐ編集側の問題
近年、漫画編集者側の不手際によるトラブルが相次いで表面化しており、編集側の進行管理や判断が作品や作者に影響を及ぼしたケースも少なくない。
2025年11月には、能楽を題材に「週刊少年サンデー」で連載されていた『シテの花』をめぐり、作者の壱原ちぐさ氏が編集体制の問題を公表。締切前に原稿を提出していたにもかかわらず、担当編集者が入稿を遅らせていたことで、編集部内に誤解が生じ、掲載順や企画面で不利な扱いを受けていたという。
また2024年10月には、「コミック アース・スター」で連載されていた『婚約者様には運命のヒロインが現れますが、暫定婚約ライフを満喫します!にゃーん』が、編集部の不手際を理由に休載。その後、同年11月に第6話をもって連載終了することが発表され、「編集部の対応に不備があり、信頼関係を損なったため継続が困難となった」と説明された。
今回の『新テニスの王子様』の休載も含め、編集側の進行管理や判断が作品の発表機会や評価に直結する事例は後を絶たない。作者や作品、そして読者に与える影響の大きさを踏まえ、編集体制の透明性や再発防止策があらためて問われている。
新テニスの王子様 公式ウェブサイト:http://tenipuri.jp/
