国民的アニメ『クレヨンしんちゃん』から誕生した公式スピンオフ漫画『野原ひろし 昼メシの流儀』が、テレビアニメとして映像化されることが決定。21日にアニメPVが公開された。放送は10月3日よりBS朝日にて、毎週金曜夜11時から11時30分の枠でオンエアされる。各回は30分構成で、2本立てエピソードとして展開される。

原作は塚原洋一によるグルメ漫画で、2015年12月に「月刊まんがタウン」で連載を開始。現在は「まんがクレヨンしんちゃん.com」に場を移して連載中だ。主人公は、しんのすけの父であり35歳のサラリーマン・野原ひろし。限られた昼休みと小遣いの中で“最高の昼メシ”を求める姿を描き、単なる食レポを超えた共感性の高さで人気を集めている。累計発行部数は80万部を突破し、昨年度の公式サイトでの累計PVは440万に達した。
作中ではサラリーマンならではのリアルな日常がユーモラスに描かれ、また原作『クレヨンしんちゃん』らしいギャグやひろしの“顔芸”も健在で、大人世代を中心に幅広い層から支持を得ている。
公開されたPVでは、ひろし役の森川智之がナレーションも含めて全編を担当。「野原ひろし、35歳、彼ももちろん昼メシを喰う!」という決め台詞で幕を開け、パンケーキや串かつといった人気エピソードが映像化されるシーンも盛り込まれている。国民的キャラクターの“昼の顔”を描く映像に、放送前から大きな注目が集まっている。
さらに、オープニング主題歌にはアーティスト・Mega Shinnosukeが書き下ろした新曲『ごはん食べヨ』が起用される。幼少期から『クレヨンしんちゃん』シリーズのファンだというMega Shinnosukeは、「まさかの僕しんのすけが主題歌!ありがとうございます!」とコメント。楽曲については「バタバタと進む生活の中ほっと一息つけるようなおいしいごはんを食べて やるぞー!ってなって欲しいです!」と語り、作品のテーマとも響き合う内容となっている。
今回の放送決定により、改めてファンの期待が高まっている。しんのすけの父としてではなく、一人のサラリーマンとしての姿にスポットが当たる本作は、働く世代にとって共感と癒やしをもたらす作品となりそうだ。
