アニメ『鬼滅の刃』の劇場版最新作『無限城編 第一章 猗窩座再来』が、7月18日の公開からわずか10日間で観客動員910万人・興行収入128.7億円を突破する大ヒットスタートを切った。この驚異的な勢いを受けて、SNSでは「猗窩座を500億の男にしよう!」という声が続出。ファンの間で親しまれてきた“億の男”という呼び名が、再び脚光を浴びている。
物語の中心となるのは、かつて『無限列車編』で炎柱・煉獄杏寿郎と激闘を繰り広げた上弦の鬼・猗窩座(あかざ)。本作では、鬼殺隊と鬼舞辻無惨率いる“上弦の鬼”との総力戦が展開される無限城編がついに幕を開け、第一章では猗窩座と水柱・冨岡義勇、そして炭治郎たちとの死闘が描かれる。今作では、これまで語られることの少なかった猗窩座の生い立ちや苦悩に光が当てられ、彼の悲劇的な背景に多くのファンが心を動かされている。
公開初日には深夜に“世界最速上映”が行われ、チケットは即完売。全国の劇場では異例の上映回数が組まれ、リピーターも続出。Ufotableによる高クオリティな作画、戦闘シーンの迫力と緊張感などがネット上を賑わせた。
この“億の男”という呼称は、もともと2018年の『名探偵コナン ゼロの執行人』で「安室透を100億の男に」と呼びかけられたことをきっかけに広まったもの。その後、2020年には『無限列車編』の煉獄杏寿郎が「400億の男」として讃えられた。そして今、その称号の継承者として、猗窩座に熱視線が注がれている。
『猗窩座再来』は、公開から8日間で100億円を突破。これは『無限列車編』の10日間記録を上回る、日本映画史上最速の到達ペース(興行通信社調べ)となった。初週から複数の新記録を打ち立てており、このままの勢いを保てば、単作での500億円到達も決して夢ではなく、SNSでは「猗窩座500億の男」に期待の声が集まっている。
数字に込められた熱量が、いま再びひとつのキャラクターを動かしている。「猗窩座500億の男」は、作品を超えて共鳴しあうファンカルチャーの象徴となりつつあるようだ。
