
現代と伝統が交差する東京は、アニメ作品においても欠かせない舞台のひとつ。高層ビルがそびえる都会的な風景から、下町情緒あふれる街並み、そして静かな自然スポットまで、物語に深みを与える多彩なロケーションが点在しています。そんな東京の各地には、アニメで印象的に描かれたシーンの“そのまま”が息づいており、実際にその場に立つことでキャラクターたちの感情や物語の余韻をリアルに体感できます。
この記事では、東京都内に点在するアニメの舞台を厳選してご紹介します。通学や通勤の途中でも立ち寄れる身近な聖地から、物語の核となる重要スポットまで幅広く網羅。初めて聖地巡礼をする方も、何度も足を運んでいるファンの方も、ぜひ巡礼の参考にしてみてください。
東京都がアニメの聖地巡礼に選ばれる理由とは?その魅力に迫る
東京都がアニメの聖地巡礼先として多くのファンに選ばれる理由は、作品の舞台としてのリアリティ、圧倒的なスポット数、そしてアクセスのしやすさという三つの魅力に集約されます。
新宿、渋谷、秋葉原など、アニメで何気なく描かれていた日常の風景が、実際の街並みとしてそのまま存在しており、スクリーン越しの物語がリアルに体感できるのが最大の特徴です。作中で登場人物が立ち寄ったカフェや駅、坂道などを自分の足で巡ることで、作品世界への没入感は一層深まります。
また、都内は交通網が非常に発達しており、電車や地下鉄を使えば短時間で複数の聖地を効率よく回れるのも大きなポイント。遠方からのアクセスも良好で、気軽に日帰り巡礼が楽しめる点も人気の理由です。
さらに、東京は現代劇からファンタジー、青春ドラマまで幅広いジャンルのアニメに登場しており、作品ごとに異なる「東京の顔」と出会えるのも楽しみのひとつ。何度訪れても新たな発見がある、巡礼者にとって飽きることのない舞台です。
東京都のアニメ聖地巡礼スポット26選!人気作品の舞台を徹底解説
新宿駅とバスタ新宿(君の名は。)
東京都の新宿駅と直結するバスタ新宿は、『君の名は。』で瀧の東京での日常を象徴する場所として登場します。作中では、瀧と奥寺先輩が待ち合わせをするシーンや、通学・通勤の雑踏などが印象的に描かれ、新宿のスピード感ある都市風景が強く印象づけられます。世界屈指の利用者数を誇る巨大ターミナル・新宿駅と、高速バスターミナルのバスタ新宿は、地方と都市をつなぐ象徴的な存在。映画のワンシーンを思い浮かべながら歩いてみたくなるスポットです。

・新宿駅
住所:東京都新宿区新宿3丁目38-1
アクセス:JR各線・私鉄各線・地下鉄各線「新宿駅」直結
営業時間:始発〜終電(構内施設により異なる)
・バスタ新宿
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目24-55
アクセス:JR「新宿駅」新南改札から徒歩約2分(駅直結)
営業時間:3:30〜25:00(無休、インフォメーションカウンター7:00〜23:00)
新宿歌舞伎町交差点(君の名は。)
東京都新宿区の新宿歌舞伎町交差点は、『君の名は。』で東京の喧騒や日常の風景を描写するシーンに登場します。ネオンが密集し、多くの人が行き交うこの場所は、「眠らない街」新宿の象徴として、作品の中でも瀧の東京での生活を彩る背景として描かれています。雑踏の中にいる瀧の姿からは、地方出身の三葉との対比も感じられ、舞台としての意味合いも印象的です。夜になると輝きを増すネオンの光景は、聖地巡礼の一環として訪れる価値があります。
住所:東京都新宿区歌舞伎町1丁目(交差点周辺)
アクセス:JR「新宿駅」東口から徒歩約5分
営業時間:終日(屋外・交差点)
新宿警察署の信号(君の名は。)
東京都新宿区にある新宿警察署前の信号交差点は、『君の名は。』で瀧と奥寺先輩が並んで歩くシーンの背景として登場します。作中ではわずかなカットながら、都会の雑踏と日常の通勤風景がリアルに描かれ、瀧の東京での生活を象徴する一場面となっています。華やかさはない場所ですが、実際の街並みと映画の描写がぴたりと重なる瞬間に、作品の世界が現実に溶け込んでいるような感覚を味わえるでしょう。巡礼の途中に立ち寄りたい“日常の聖地”です。

住所:東京都新宿区西新宿6丁目1-1(新宿警察署前)
アクセス:東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩約3分
営業時間:終日(公共道路)
国立新美術館(君の名は。)
東京都港区の国立新美術館は、『君の名は。』で瀧と奥寺先輩がデート中に訪れる場所として登場します。作中では、館内のカフェで語らう場面や、開催されていた写真展で飛騨地方の風景写真を見たことをきっかけに、瀧が糸守の手がかりを得る重要なシーンが描かれました。波打つようなガラスの外観や、モダンな空間デザインは実際の建物とほぼ一致。美術と建築を同時に楽しめる、物語の転機を象徴する聖地です。

住所:東京都港区六本木7丁目22-2
アクセス:東京メトロ千代田線「乃木坂駅」から直結(6番出口)
営業時間:10:00〜18:00(金・土曜は〜20:00)※火曜休館(祝日の場合翌平日休館)
四谷 須賀神社(君の名は。)
東京都新宿区の四谷 須賀神社は、『君の名は。』のクライマックスで瀧と三葉が劇的に再会を果たす場所として描かれた、作中でも特に印象的な舞台です。エンドロールでも登場する、階段越しに二人がすれ違いながら振り返るあのシーンのモデルが、神社裏手にある石段とされています。実際に訪れると、映画そのままの構図で街並みを望むことができ、作品への感動が鮮明によみがえります。聖地巡礼のハイライトとして、多くのファンに愛されるスポットです。

住所:東京都新宿区須賀町5-6
アクセス:東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目駅」から徒歩約8分
営業時間:6:00〜17:00(11月〜2月は6:30〜、無休)
御茶ノ水駅周辺(すずめの戸締まり)
『すずめの戸締まり』で、新神戸から新幹線で東京に向かったすずめが降り立つのが、御茶ノ水駅です。草太のアパートがあるこの界隈は、東京編の中心舞台となっており、多くの印象的なシーンが描かれました。駅のホームから見える「聖橋(ひじりばし)」は、キービジュアルにも使われた象徴的なロケーション。すずめが川に飛び降りるシーンや、ミミズとの戦いが繰り広げられるトンネルなども、このエリアに集中しています。また、環さん・芹澤との掛け合いや日常的なシーンも多数登場し、ファンにとっては歩くだけで作品の世界に浸れる聖地です。

住所:東京都千代田区神田駿河台2丁目6
アクセス:JR中央線・総武線「御茶ノ水駅」下車すぐ
営業時間:始発〜終電(年中無休)
聖蹟桜ヶ丘駅(耳をすませば)
『耳をすませば』で、雫が父親のお弁当を届けに図書館へ向かう際に降り立った「杉の宮駅」のモデルが、京王線の聖蹟桜ヶ丘駅です。駅前の京王百貨店をはじめ、当時の街並みが細部まで描かれており、実際の景観と重ね合わせて楽しむことができます。さらに聖蹟桜ヶ丘駅では、電車接近メロディーに映画の主題歌『カントリー・ロード』が流れます。駅前には、アンティークショップ「地球屋」をイメージしたモニュメント「青春のポスト」も2012年に設置され、願い事を書いたメッセージを投函できます。

住所:東京都多摩市関戸1丁目10-10
アクセス:京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」下車すぐ
営業時間:始発〜終電(無休)※おおよそ5:00頃〜24:30頃
いろは坂(耳をすませば)
『耳をすませば』で雫が図書館へ駆け下りるシーンのモデルとされるのが、聖蹟桜ヶ丘の「いろは坂」にある階段です。松並木沿いの階段やカーブを描く長い階段は、映画の印象的な場面を彷彿とさせ、訪れるファンに人気のスポットとなっています。さらに、猫のムーンを追いかけて雫が駆け上がったり、聖司が自転車で雫を乗せて走ったりした舞台も、この「いろは坂」。聖蹟桜ヶ丘駅から丘へと続く急な坂道を歩けば、作品の世界をそのまま体感することができます。

住所:東京都多摩市桜ヶ丘4丁目43-25付近
アクセス:京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」から徒歩10分
営業時間:終日(住宅地のため配慮必須)
いろは坂桜公園(耳をすませば)
『耳をすませば』では、雫の父が働く図書館はいろは坂の中腹にあるという設定になっていますが、実際には図書館は存在せず、作中描写から「いろは坂桜公園」にあると解釈されています。高台に位置するため多摩川や街並みを一望でき、作中の自転車シーンを思わせる雰囲気を感じられるスポットです。園内は地域の憩いの場である一方、ファンにとっては聖地巡礼の定番。春には桜が咲き誇り、作品の世界観と重ね合わせながら散策を楽しむ人々でにぎわいます。

住所:東京都多摩市桜ヶ丘4丁目33-9
アクセス:京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」から徒歩10分
営業時間:終日(無休)※特に閉園時間の定めなし
金比羅宮(耳をすませば)
『耳をすませば』で、雫が幼なじみの杉村から告白されるシーンの舞台となったのが金比羅宮です。それまで恋愛に無関心だった雫の心が揺れ動き、物語の転機となる象徴的な場面でもあります。神社は、いろは坂を登り切った住宅街の中にひっそりと佇み、境内はこぢんまりとしながらも静かな空気に包まれ、訪れる人の記憶に残る印象的な存在感を放っています。周辺は古くから「金毘羅山」と呼ばれ、鎌倉時代には関戸の戦いがあったと伝わる歴史の地でもあります。

住所:東京都多摩市桜ヶ丘1丁目54-4
アクセス:京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」から徒歩14分
営業時間:終日(参拝自由、無休)
天守台(関戸城跡)(耳をすませば)
『耳をすませば』で雫が図書館へ駆け下りるシーンの階段には、いろは坂の長い階段のほかにもう一つモデルがあるといわれています。それが、関戸城跡に残る「天守台」の階段です。作中では「天守の丘」という名前で登場し、物語の印象的なシーンの舞台の一つとなっています。実際には、この階段を下ると図書館(いろは坂桜公園)とは正反対の方向へ向かってしまいます。天守台は周辺で最も高い場所にあり、現在も桜ヶ丘の街並みを見渡せる人気の聖地巡礼スポットとして知られています。
跡、多摩市-1024x576.jpg)
住所:東京都多摩市桜ヶ丘1丁目53-17
アクセス:京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」から徒歩15分
営業時間:終日(住宅地のため配慮必須)
桜ヶ丘ロータリー(耳をすませば)
『耳をすませば』で雫が猫のムーンを追いかけ、アンティークショップ「地球屋」と出会う印象的な場面に登場するのが桜ヶ丘ロータリーです。いろは坂を登り切った先の住宅街にある円形の交通広場で、作品の世界観を象徴するスポットのひとつとされています。実際には「地球屋」は存在しませんが、かつてモデルとされる喫茶店があり、現在は閉店しています。周囲は閑静な住宅街のため、訪れる際は地元住民への配慮を忘れないようにしましょう。

住所:東京都多摩市桜ヶ丘4丁目1-1付近
アクセス:京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」から徒歩15分程度(桜ヶ丘いろは坂を上りきった先)
営業時間:終日(住宅地のため配慮必須)
いろは坂の高台(耳をすませば)
『耳をすませば』のクライマックスで、聖司が雫に「結婚してくれないか」とプロポーズする舞台として知られるのが、いろは坂の高台です。ファンの間では「耳丘」と呼ばれ、作品を象徴する名シーンの聖地となっています。場所は、いろは坂を上がる途中の住宅街にあり、街を一望できる開放的な景観が魅力です。ただし現在は私有地のため立ち入りは禁止されていますが、周辺からでもその雰囲気を感じ取ることができます。
住所:東京都多摩市桜ヶ丘4丁目42-14付近
アクセス: ―(私有地のため立入不可)
営業時間:該当なし(立入不可)
愛宕団地(耳をすませば)
『耳をすませば』で雫が住んでいた団地のモデルとされるのが、多摩ニュータウンにある「愛宕団地」です。1970年代前半の多摩ニュータウン初期に完成したこの団地は、「あたご一息坂」と呼ばれる坂を上った先にあります。レトロな給水塔が印象的で、ファンの間でも有名なスポットです。さらに団地の裏手には、雫が親友・夕子から悩み相談を受けていた公園のモデルとされる場所も残っています。
住所: 東京都多摩市愛宕2丁目5-2
アクセス:京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」から京王バス(桜72系統等)で約15分、「愛宕団地」バス停下車すぐ
営業時間:終日(住宅地のため配慮必須)
代々木会館(天気の子)
代々木会館は、『天気の子』で陽菜が“天気の巫女”として覚醒する象徴的なシーン、そして帆高が陽菜を救おうとするクライマックスの舞台となった場所です。屋上に鳥居が立つ廃ビルとして登場し、二人の運命をつなぐ物語の核心を象徴しています。実在の代々木会館はJR代々木駅西口近くにあり、“代々木の九龍城”とも呼ばれた独特の外観が印象的でしたが、老朽化により2020年に解体。現在は「プレンジ代々木」として再開発されています。建物は姿を消しても、作品の記憶とともに語り継がれる聖地です。

住所:東京都渋谷区代々木1丁目35-1
アクセス:JR山手線「代々木駅」A2出口から徒歩1分
営業時間:なし(建物解体済のため見学不可)
アタミビル(天気の子)
アタミビルは、『天気の子』で帆高が東京に来て仕事も見つからず途方に暮れる中、野良猫のアメと出会う場面の舞台となった場所です。のちに陽菜を救うきっかけとなる拳銃を拾うシーンや、スカウトマンに連れ去られそうになる陽菜を助ける場面でも登場します。実際のアタミビルは新宿・歌舞伎町の一角に建つ雑居ビルで、飲食店やバー、スナックなどが軒を連ねています。ネオンが灯る夜の街並みは劇中そのままの雰囲気を漂わせ、物語の緊張感と都会のリアリティを際立たせる聖地です。
住所:東京都新宿区歌舞伎町2丁目27-8
アクセス:西武新宿線「西武新宿駅」から徒歩3分
営業時間:各テナントの営業時間に準ずる(建物自体に定休日なし)
マクドナルド西武新宿駅前店(天気の子)
マクドナルド西武新宿駅前店は、『天気の子』で陽菜がアルバイトをしていた場所、そして帆高と初めて出会う印象的なシーンの舞台となった聖地です。劇中では、家出して行き場のない帆高に、陽菜が「あげる。内緒ね」とビッグマックを差し出す温かな場面が描かれました。店の外観は実際の店舗を忠実に再現しており、作中の雰囲気そのまま。多くのファンが訪れ、記念にビッグマックを注文する聖地巡礼の定番スポットとしても知られています。
住所:東京都新宿区歌舞伎町1丁目24-1
アクセス:西武新宿線「西武新宿駅」から徒歩1分(駅前)
営業時間:7:00〜24:00(年中無休)
朝日稲荷神社(天気の子)
朝日稲荷神社は、『天気の子』で陽菜が“晴れ女”の力を授かる屋上神社のモデルとされる場所です。劇中では建物自体が代々木会館として描かれましたが、屋上部分のモチーフは銀座にある「大広朝日ビル」屋上の神社といわれています。創建年代は不詳ですが、安政大地震で社殿が倒壊したのち、関東大震災の際に堀底から神璽が現れたことで再建されたと伝えられています。商売繁盛や厄除けにご利益があり、毎年2月の「二の午祭」には多くの参拝者が訪れる銀座の天空神社です。

住所:東京都中央区銀座3丁目8-12 大広朝日ビル屋上
アクセス:都営浅草線・東京メトロ日比谷線「東銀座駅」A8出口から徒歩1分
営業時間:7:30〜18:00(無休)
田端駅南口(天気の子)
田端駅南口は、『天気の子』で陽菜の自宅近くとして登場する聖地です。帆高が陽菜を訪ねる場面や、思いを告白しようとするシーン、そして雨の中で二人が再会を果たすラストまで、物語の節目ごとに登場します。駅を出てすぐの坂道には、新幹線の高架や「あみ印食品工業」の看板など、劇中の風景が忠実に再現。山手線唯一の無人改札が残るこの小さな駅は、都会の喧騒から少し離れた穏やかな空気をまとい、雨に濡れた路面や線路沿いの景色が、作品の余韻を静かに思い起こさせます。

住所:東京都北区東田端1丁目17-1
アクセス:JR山手線・京浜東北線「田端駅」南口直結
営業時間:4:30〜0:30(無休)
のぞき坂(天気の子)
のぞき坂は、『天気の子』で“晴れ女”のサービスで仕事を増やしていった陽菜が天候を操る力を発揮し、空が一気に晴れ渡るシーンで登場します。坂の上から見下ろす光景は劇中そのままで、遠くまで続く道と広がる空が印象的です。目白通りからおよそ15メートル下る急勾配は都内でも屈指の傾斜を誇ります。坂の上から見下ろすとまるで崖のような迫力があり、「思わず下をのぞき込んでしまうほどの坂」という由来から名付けられたといわれています。

住所:東京都豊島区高田2丁目12-21
アクセス:東京メトロ副都心線「雑司が谷駅」3番出口から徒歩1分
営業時間:24時間開放(無休)
六本木ヒルズ屋上スカイデッキ(天気の子)
六本木ヒルズ屋上スカイデッキは、『天気の子』で“晴れ女”として依頼を受けた陽菜が、神宮外苑花火大会を晴れさせるために祈るシーンの舞台となった場所です。花火と夜空が重なり合う幻想的な映像が印象的で、東京の街並みを包む光と風が物語を象徴しています。実際のスカイデッキは地上270メートルの屋外展望台として人気でしたが、2023年9月をもって無期限休業となり、そのまま一般営業を終了。現在は屋内展望台「東京シティビュー」から、陽菜が見上げたような空を望むことができます。

住所:東京都港区六本木6丁目10-1 森タワー屋上
アクセス:東京メトロ日比谷線「六本木駅」1C出口から徒歩2分
営業時間:11:00〜20:00(最終入場19:30、無休)
芝公園(天気の子)
芝公園は、『天気の子』で“晴れ女”のサービスの最後の依頼で、須賀と娘の萌花が芝生で遊ぶシーンの舞台とされる場所です。東京タワーを背景に、夏美と須賀が伯父と姪の関係であることが明かされ、さらに夏美が陽菜に“天気の巫女”の運命を語るなど、物語の重要な転機を迎える場面として描かれました。実在する芝公園は明治6年に開園した日本最古級の公園の一つで、都心にありながら緑豊かな芝生が広がり、東京タワーを望む絶好のロケーションが魅力です。

住所:東京都港区芝公園1〜4丁目
アクセス:都営三田線「芝公園駅」から徒歩2分
営業時間:常時開園(無休)
高円寺氷川神社(気象神社)(天気の子)
高円寺氷川神社は、『天気の子』で圭介と夏美が“100%の晴れ女”に関する情報を取材するシーンの舞台として登場します。境内には、日本で唯一「気象の神様」を祀る気象神社があり、晴れ・雨・風・雷など八つの気象を司るといわれています。御祭神は知恵の神・八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)。天照大神を岩戸から導き出したとされ、その功績から天候を司る神として信仰されています。境内に奉納される赤と黄の下駄型絵馬は、かつて人々が天気を占うために下駄を飛ばした風習に由来するものです。

住所:東京都杉並区高円寺南4丁目44-19
アクセス:JR中央線「高円寺駅」南口から徒歩1分
営業時間:早朝〜17:00(無休、4〜9月は〜17:30)
竹芝客船ターミナル(さるびあ丸)(天気の子)
竹芝客船ターミナルは、『天気の子』で離島から家出してきた帆高が東京に到着し、須賀に名刺を渡されるシーンの舞台モデルとなった場所です。東京湾に面したこのターミナルは、伊豆諸島と東京を結ぶ定期航路の拠点で、作中で帆高が乗っていたフェリー「さるびあ丸」も実在します。さるびあ丸の船内には、須賀にチキン南蛮定食とビールを奢られる食堂や、帆高が風にあおられる甲板など、映画を思わせる場所が点在。物語の始まりを告げるような旅立ちの空気が今も漂っています。

住所:東京都港区海岸1丁目16-1
アクセス:ゆりかもめ「竹芝駅」から徒歩すぐ
営業時間:7:00〜22:00(無休)
お台場海浜公園 展望デッキ(天気の子)

住所:東京都港区台場1丁目4
アクセス:ゆりかもめ「お台場海浜公園駅」から徒歩3分
営業時間:24時間入園自由(無休)
神津島(天気の子)
神津島は、『天気の子』で帆高の故郷として描かれた離島のモデルとされています。東京から南へ約180km、伊豆諸島の中央に位置する小さな島で、透き通る海と穏やかな時間が流れます。帆高は保護観察処分を受けて戻ってきたこの島で、過去と向き合いながら再び東京へ向かう決意を固めます。神津島には「東京都立神津高等学校」や「はるか展望台」など、作品を想起させる風景が実在します。古くは神々が集ったという伝承から名づけられた“神の島”とも呼ばれ、どこか神秘的な気配を感じさせる聖地です。
住所:東京都神津島村
アクセス:東京竹芝桟橋から高速船で約3時間45分(大型客船で約12時間)、または調布飛行場から航空機で約45分
営業時間:— (島全体のため制限なし)
まとめ
東京都は、多くのアニメ作品に登場する聖地が凝縮された、巡礼にぴったりの舞台です。都市ならではの利便性と、作品の世界観をリアルに感じられるロケーションが揃っており、気軽に、そして深く作品と向き合える体験が楽しめます。通い慣れた街角や駅の風景が、アニメの印象的なシーンと重なる瞬間は、ファンにとって特別な感動となるはずです。
今回ご紹介したスポットを手がかりに、ぜひ東京の街を歩きながら、あなただけの聖地巡礼の旅を見つけてみてください。作品への愛を胸に、リアルとフィクションが交差する物語の舞台へ出かけましょう。
