愛媛県は、瀬戸内海の穏やかな景色と、文学や歴史が息づく街並みが広がる地域です。松山城を中心とした城下町や路面電車が走る街並み、内子町に残る古い町家など、懐かしさと新しさが調和する風景は、数々のアニメ作品で舞台として描かれてきました。海と山に囲まれた自然環境と人々の暮らしが、物語にリアリティを与え、訪れる人に聖地巡礼ならではの特別な体験を届けてくれます。
この記事では、愛媛県に点在するアニメ聖地をピックアップしてご紹介します。松山の市街地から歴史ある町並み、雄大な自然が広がるスポットまで幅広くカバー。初めて聖地巡礼をする方も、作品の余韻を求めて再訪するファンの方も、愛媛ならではの舞台を歩きながら、作品世界と現実が交わる瞬間を楽しんでみませんか。
愛媛県がアニメの聖地巡礼に選ばれる理由とは？その魅力に迫る
愛媛県がアニメの舞台として選ばれるのは、自然・歴史文化・日常風景の魅力がそろっているからです。まず、瀬戸内海の穏やかな海や四国山地の山並みなど、多彩な自然が作品の背景にリアリティを与えます。海と山が近接する環境は、ジャンルを問わず幅広い物語の舞台として活かされてきました。
また、松山城や道後温泉、内子町の古い町並みなど、歴史と文化を感じさせるスポットも豊富です。こうした情緒ある景観は、キャラクターの心情や作品の雰囲気を一層深めてくれます。
さらに、路面電車が走る松山市街や、落ち着いた町並みに息づく暮らしの風景も特徴的。青春ドラマや日常を描く作品との親和性が高く、訪れる人に「作品の延長線上にある現実」を体感させてくれます。
自然・文化・暮らしが調和する愛媛だからこそ、多くのアニメで舞台に選ばれ、聖地巡礼地として親しまれているのです。
愛媛県のアニメ聖地巡礼スポット3選！人気作品の舞台を徹底解説
八幡浜港（すずめの戸締まり）
『すずめの戸締まり』で、九州からフェリーで四国へ渡ったすずめと草太（椅子）が、最初に降り立った場所が愛媛県の八幡浜港です。作中では、年季の入ったフェリーターミナルを背景にすずめが仁王立ちする印象的なシーンが描かれました。この旧フェリーターミナルは、老朽化のため映画公開前の2022年4月に取り壊され、現在は新しいフェリーターミナルが営業中です。当時の景色はもう見られませんが、八幡浜市は公式SNSでワンシーンの再現を行うなど、作品への敬意と地域PRを行っています。
住所：愛媛県八幡浜市出島1581-26
アクセス：JR予讃線「八幡浜駅」から徒歩約25分（タクシーで約5分）
営業時間：始発便〜最終便（年中無休）
JR伊予大洲駅（すずめの戸締まり）
『すずめの戸締まり』で、八幡浜港を出たすずめたちが向かったのが、JR伊予大洲駅です。ここは、駅員の帽子をかぶったダイジンが目撃された駅として知られており、作中では駅舎の形、背後の建物、電柱の配置までが非常に忠実に描かれています。伊予大洲駅は「伊予の小京都」と呼ばれる城下町・大洲市の玄関口。駅から徒歩圏内には、肱川に架かる橋や大洲城があり、歴史ある町並みが広がっています。アニメの聖地巡礼だけでなく、観光としても楽しめるスポットが満載の場所です。
住所：愛媛県大洲市中村119
アクセス：JR四国 予讃線「伊予大洲駅」下車すぐ
営業時間：始発〜終電（年中無休）
JR下灘駅（すずめの戸締まり）
『すずめの戸締まり』の物語中盤、SNSの目撃情報を頼りにすずめたちが移動する中で、一瞬だけ登場するのがJR下灘駅です。この駅は、ホームのすぐ先に瀬戸内海を望む「日本一海に近い駅」として知られ、過去には青春18きっぷのポスターにも登場。映画の中では短いシーンながらも、そのロケーションはひときわ目を引きました。夕暮れ時の海と空が溶け合う絶景は、まさに映画のような世界。すずめの旅路を追体験する中で、ぜひ立ち寄りたいスポットのひとつです。
住所：愛媛県伊予市双海町大久保
アクセス：JR四国 予讃線「下灘駅」下車すぐ
営業時間：始発〜終電（年中無休）
まとめ
愛媛県は、瀬戸内海の穏やかな景色と歴史ある街並み、そして人々の暮らしが重なる、アニメ聖地巡礼に魅力的な地域です。松山城や道後温泉、内子町の町並みなど、作品の雰囲気をそのまま体感できる場所が点在しています。
今回ご紹介したスポットをきっかけに、愛媛の地を歩きながら作品と現実が交わる瞬間を味わってみてください。きっと忘れられない巡礼の旅になるでしょう。