岐阜県関市広見地域で8月16日、「関広見まつり」が開かれた。全国各地から駆けつけた『アイドルマスター』のキャラクター・関裕美のファンと地元住民が交流し、盆踊りや特設ライトアップでにぎわった。

関裕美は『アイドルマスター』シリーズに登場する富山県出身の14歳。名前の読みが、東海環状自動車道「関広見インターチェンジ(IC)」と同じ「せきひろみ」であることから、IC周辺がファンの間で“聖地”と呼ばれるようになった。
2019年ごろからファンがICを訪れるようになり、2020年には地元企業の関牛乳や協同印刷などが協力して、牛乳瓶を並べて「ヒロミ」の文字を浮かび上がらせるライトアップを開始。やがて地元有志や住民が中心となって「関広見ICを応援する会」を立ち上げ、「関広見まつり」として広見公民センターを主会場に開かれるようになった。ただし権利元であるナムコ非公認のため、会場にはキャラクターの名前や画像は掲げられていない。
祭りは「ひろみ」にちなみ、午後4時3分(16時3分)に開幕。2017年に行われた「第6回シンデレラガール総選挙」で関裕美が9位になったことから、キウイジュースで乾杯が行われた。会場では地元住民と全国から集まったファンが、関市の盆踊り「関音頭」を輪になって踊るほか、キッチンカーや屋台も並びにぎわいを見せた。IC周辺ではライトアップが行われ、ファンが記念撮影する姿が目立った。
また、IC近くの交差点にある「関-163」と記された信号制御盤は、ファンの間で“御神体”と呼ばれ、訪問の記念撮影スポットとして親しまれている。聖地と地域がともに育んできたこの祭りは、来年以降もファンと地元をつなぐ特別な夏の舞台となりそうだ。
