アニメ『ダンダダン』第18話に登場した挿入歌『Hunting Soul』が、X JAPANの代表曲『紅』を彷彿とさせるとしてSNSで大きな話題を呼んでいる。8月8日には同曲のリリックビデオがYouTubeで公開され、ファンの間で盛り上がりが加速している。
問題の楽曲が流れたのは、第18話「家族になりました」の“お囃子”シーン。怪異“邪視”に取り憑かれたジジを救うため、星子と満次郎が呼び寄せたのは、幽世(かくりよ)にまで音を響かせる力を持つバンド「HAYASii」。和楽器ではなく、ヘビーメタル調の“お囃子”でお祓いを行うという異色の展開だ。
ハイトーンボイス、メロディアスなギター、激しいドラム――どこか「紅」を思わせるサウンドに、視聴者からは「完全にX JAPAN」といったコメントが相次いだ。
『Hunting Soul』は、作詞・作曲・編曲を永井聖一、プロデュースを牛尾憲輔が担当。ボーカルはHAYASii役の谷山紀章、ギターはマーティ・フリードマン、ドラムはChargeeeeee…、ベースはわかざえもんという豪華メンバーが参加している。
谷山は制作を振り返り、「真面目にふざけるとでも言うんですかね、オマージュやパロディーってやる側がヘラヘラやっちゃうと、受ける側には伝わっちゃって醒めるんですよね。本気でやるから笑ったりして貰えるものなので、この度のコレは音楽制作から歌唱まで、ある種の意図に沿って手応えを感じられるものになったと、おそらく一同自負してます」とコメントしている。
同日、X JAPANのYOSHIKIもこの騒動に反応。自身のX(旧Twitter)でリリックビデオを視聴し、「何これ、X JAPANに聞こえない?」「えー? この件何も知らないんだけど、こういうのってあり?」と投稿。さらに「最初これを知った時は、なんだか面白くて笑っていたら、弁護士達からも連絡がきた」と明かし、「みなさん、この手のものは、多分先に関係者へ連絡した方がいいみたいだよ」と注意喚起した。
『ダンダダン』は龍幸伸の人気漫画を原作に、サイエンスSARUが制作するオカルティック怪奇バトルアニメ。原作は累計発行部数1,000万部を突破し、アニメも国内外で高い評価を得ている。『Hunting Soul』は8月9日0時より各音楽配信サービスで配信開始。アニメでのお囃子シーンさながらに、“お祓いだあああああ!”と熱唱してみるのも一興だ。
