
豊かな自然と歴史ある街並みが織りなす長野県は、数々の人気アニメの舞台として、聖地巡礼の注目エリアとなっています。実際に作品の舞台を訪れる体験は、アニメで見た景色やキャラクターが感じたであろう空気感を肌で感じ、物語への没入感を一気に高めてくれます。何気ない風景の中に作品の記憶が重なる瞬間は、まさに聖地巡礼でしか味わえない、心震える特別な感動となるでしょう。
この記事では、多くのファンに愛される名作アニメの舞台が点在する長野県の聖地スポットを、わかりやすく徹底解説します。初めて聖地巡礼に挑戦する方も、リピーターの方も、ぜひこのガイドを旅の参考にしてくださいね。
長野県がアニメの聖地巡礼に選ばれる理由とは?その魅力に迫る
長野県がアニメ聖地巡礼の旅先として人気を集めているのは、美しい自然とアクセスの良さ、多様な作品の舞台という三拍子が揃っているからです。
信州の雄大な山々や澄んだ湖、夜空に広がる星々など、アニメの背景美術さながらの絶景がそのまま広がり、作品の世界に浸る体験ができます。また、東京や名古屋といった主要都市からのアクセスも良好で、県内の移動手段も鉄道・バス・レンタカーと充実しており、複数の聖地を効率よく巡ることができます。
さらに、青春、日常、ファンタジーなどジャンルを問わず多彩なアニメ作品の舞台になっているのも魅力のひとつ。訪れるたびに違った作品世界と出会える、巡礼好きにはたまらない地域です。
長野県のアニメ聖地巡礼スポット8選!人気作品の舞台を徹底解説
諏訪湖と立石公園(君の名は。)
長野県の諏訪湖は、『君の名は。』に登場する「糸守湖」のモデルのひとつとされています。劇中では、糸守の町を象徴する湖の風景が何度も描かれ、とくにクライマックスでは、瀧と三葉が“カタワレ時”に初めて直接出会う場面で湖を見下ろす描写が印象的です。また、三葉が祖母の一葉、妹の四葉とともに口噛み酒を奉納するため、湖を渡って山奥の御神体へ向かうシーンでも、湖は神秘的で重要な舞台として描かれています。湖畔の高台にある立石公園は、こうした場面とよく似た構図が楽しめることから、ファンの間で人気の聖地巡礼スポットとなっています。

住所:長野県諏訪市上諏訪10399
アクセス:JR中央本線「上諏訪駅」から徒歩約30分(タクシー約15分)
営業時間:24時間開放(市立公園/駐車場約20台)
松原湖と大月湖(君の名は。)
長野県の小海町に位置する松原湖と大月湖は、『君の名は。』に登場する糸守湖のモデルのひとつとされています。新海誠監督はX(旧Twitter)で「糸守湖の最初期のイメージは、松原湖や大月湖でした」と述べています。松原湖は猪名湖・長湖・大月湖の総称で、なかでも大月湖は静かな湖面と手つかずの自然が特徴。観光地化されていないため、映画の幻想的な風景を重ねながら静かに巡礼を楽しめます。

住所:長野県南佐久郡小海町豊里松原
アクセス:JR小海線「小海駅」から小海町営バスで約15分(松原湖バス停下車)
営業時間:終日開放(散策自由)
高ボッチ高原(ゆるキャン△)
『ゆるキャン△』第5話で、志摩リンがソロキャンプに訪れたのが標高1665mの高ボッチ高原です。諏訪湖越しに雄大な富士山を望むパノラマは、作中でリンが「本当に綺麗だ…」と呟いた感動の景色そのまま。特に夜景や朝焼けの美しさは格別で、澄んだ空気の日には、アニメと同じ風景を体感できます。季節によってはマイカー規制があるため、訪問前にアクセス情報をチェックしておくのがおすすめです。

住所:長野県塩尻市片丘(高ボッチ高原)
アクセス:公共交通機関なし(JR塩尻駅からタクシーで約40分)
営業時間:終日開放(冬季12月上旬〜4月下旬は閉鎖)
霧ヶ峰高原(ゆるキャン△)
『ゆるキャン△』第4話で、志摩リンがソロツーリング中に立ち寄ったのが霧ヶ峰高原です。ビーナスラインを走り抜けるシーンと、どこまでも続く開放的な風景が印象的に描かれました。夏にはニッコウキスゲをはじめとする高山植物が咲き、一面が色鮮やかに。見晴らしの良いワインディングロードはツーリングにも最適で、リンと同じように自然を感じながら走ることができます。高原の澄んだ空気に癒される、絶景スポットです。

住所:長野県諏訪市霧ヶ峰
アクセス:JR上諏訪駅からバスで約40分(「強清水」下車すぐ)※季節運行
営業時間:終日開放(無休)
杖突峠(ゆるキャン△)
『ゆるキャン△』第9話で、志摩リンがソロツーリング中に立ち寄ったのが杖突峠です。展望台からは、眼下に広がる諏訪盆地と、その奥に連なる八ヶ岳の雄大な山々を一望できます。作中でリンが「うわー、すげー」と感嘆したように、特に紅葉の季節は圧巻の美しさ。澄んだ空気と広がる景色に癒され、旅の途中のひと休みにぴったりな絶景スポットです。ドライブやツーリングの途中に立ち寄って、リンと同じ風景を体感してみてください。

住所:長野県茅野市宮川(杖突峠頂上付近)
アクセス:JR茅野駅からタクシーで約30分
営業時間:終日開放(冬季12月〜3月は閉鎖)
光前寺(ゆるキャン△)
『ゆるキャン△』第9話で、志摩リンがソロツーリングの途中に立ち寄ったのが、由緒ある寺院・光前寺です。作中では、国の名勝に指定された苔むした庭園や、美しい三重塔に心を奪われたリンが「なんか、すげぇ…」と呟くシーンが描かれました。境内は四季折々の自然に彩られ、静かで神秘的な雰囲気に包まれています。名物の“光苔”も見どころのひとつ。リンと同じように、心を落ち着けて散策したくなる聖地です。

住所:長野県駒ヶ根市赤穂29
アクセス:JR駒ヶ根駅からバスで約10分(「切石公園下」下車徒歩10分)
営業時間:9:00〜16:30(12〜3月は〜16:00、年中無休)
こまくさの湯(ゆるキャン△)
『ゆるキャン△』第9話で、志摩リンがソロキャンプの締めくくりに訪れた温泉施設が、中央アルプスの麓にある「こまくさの湯」です。駒ヶ岳ロープウェイ乗り場のすぐ近くにあり、露天風呂からは四季折々の自然を望めます。作中ではリンが「あ〜極楽」とリラックスする姿が印象的でした。登山や観光で疲れた体を癒すのにぴったりの立ち寄り湯。リンのように温泉に浸かって、心も身体も温まる時間を過ごしてみてください。

住所:長野県駒ヶ根市赤穂759-4
アクセス:JR駒ヶ根駅からバスで約15分
営業時間:10:00〜20:30(4〜10月第2・4水曜、11〜3月毎週水曜定休)
陣馬形山キャンプ場(ゆるキャン△)
『ゆるキャン△』第10話で、志摩リンがソロキャンプをした陣馬形山キャンプ場は、まさに物語のクライマックスを飾る絶景の聖地です。標高1445mの山頂に位置し、中央アルプス・南アルプス・伊那谷の大パノラマが広がります。作中でリンが「これだからキャンプはやめられない」と感動した通り、夜には満天の星空と街明かりの美しい夜景も堪能できます。リンが感じたキャンプの魅力を、あなたもここで体験してみてはいかがでしょうか。

住所:長野県上伊那郡中川村大草1636
アクセス:JR伊那大島駅からタクシーで約45分
営業時間:営業期間4月下旬〜11月上旬(冬季閉鎖、チェックイン13:00〜17:00/チェックアウト翌12:00)
まとめ
長野県は、雄大な自然と多彩なアニメ作品の舞台が重なり合う、聖地巡礼にぴったりのエリアです。都心からのアクセスも良好で、日帰りや1泊2日でも複数のスポットを効率よく巡ることができます。作品の世界観を肌で感じる巡礼体験は、アニメへの愛着を深め、きっと心に残る特別な感動をもたらしてくれるでしょう。今回ご紹介したスポットをきっかけに、物語の世界に触れながら、長野の新たな魅力と出会う旅へ出かけてみてください。
