『装甲騎兵ボトムズ』×押井守、新作副題「灰色の魔女」にSNS反応、「ロードス島戦記」を想起する声も

「装甲騎兵ボトムズ」シリーズの完全新作『装甲騎兵ボトムズ 灰色の魔女』が、2026年に始動することが発表された。本作は、2010年以降に発表されてきたOVAや外伝作品とは異なり、シリーズにとって約15年ぶりとなる“完全新規映像”による最新作で、サンライズ50周年記念作品として展開される。

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15年ぶりに動き出すシリーズ、その立ち位置

監督を務めるのは、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』や『機動警察パトレイバー』シリーズなどで世界的に知られる押井守。アニメーション制作はサンライズが担当し、制作協力としてProduction I.Gが参加する。長年リアルロボットアニメの歴史を築いてきたサンライズと、押井作品と縁の深いProduction I.Gによる強力な制作体制が実現した形だ。

発表にあわせて、本作の初弾ビジュアルおよび初弾映像も公開されたほか、作品公式サイトと公式X(旧Twitter)も開設されている。今後の詳細情報や続報は、これら公式チャネルを通じて順次発信される予定だ。

本作の発表に際し、ファンの間で特に注目を集めているのが、副題として掲げられた「灰色の魔女」という言葉である。SNS上では、この名称から『ロードス島戦記』を連想したという声も多く見られた。『ロードス島戦記』は1980年代後半から90年代にかけて展開されたファンタジー作品で、TRPGリプレイを起点に小説、アニメへと広がり、一大ムーブメントを築いたタイトルとして知られている。そうした作品をリアルタイムで体験してきた世代にとって、「灰色の魔女」という語感が強いノスタルジーを喚起したようだ。

長い歴史を持つリアルロボットの系譜

『装甲騎兵ボトムズ』は、1983年から1984年にかけて放送されたテレビシリーズを起点とするリアル・ロボットアニメの金字塔である。監督・髙橋良輔、制作・サンライズによって生み出され、アストラギウス銀河を舞台に、ギルガメスとバララントによる百年戦争末期の戦場を描いた。人型機動兵器アーマード・トルーパー(AT)を「大量生産された消耗品」として描く徹底したリアリズムと、主人公キリコ・キュービィーの孤独な放浪と戦いを軸としたハードボイルドな世界観は、放送当時から高い評価を受けてきた。

テレビシリーズ終了後も、OVA、外伝、劇場版、イベント上映、書籍化など多岐にわたるメディア展開が行われ、40年以上にわたり根強いファン層に支持され続けている。そうした歴史を持つシリーズに「灰色の魔女」という副題が加わったことで、過去作品をリアルタイムで体験してきた世代の記憶を呼び起こす点も、本作ならではの反響といえる。

記念プロジェクトの中核としての位置づけ

なお、本作が位置づけられる「サンライズ50周年」プロジェクトは、株式会社バンダイナムコフィルムワークスが推進する記念事業で、1977年に放送を開始した『無敵超人ザンボット3』を起点に、2027年で50周年を迎えることを記念したものだ。2026年から2028年までの3年間をプロジェクト期間とし、長年作品を支えてきたファンへの感謝を軸に、多角的な企画や新たな作品展開が予定されている。

タイトルが呼び起こす世代的な記憶とともに、『装甲騎兵ボトムズ 灰色の魔女』は、発表段階から従来の新作発表以上の注目を集めている。サンライズ50周年を象徴する一作として、2026年の展開に向けた続報が待たれる。

『装甲騎兵ボトムズ 灰色の魔女』:https://www.votoms-gh.com/