「量産型コンテンツ」とされた公式ボイスコミック
宮下あきらによる名作漫画『魁!!男塾』のボイスコミックを配信する公式YouTubeチャンネルが、1月13日、YouTubeの収益化停止措置を受けたことが明らかになった。同日、ボイスコミック公式X(旧Twitter)にて発表され、塾長・江田島平八名義による“男塾らしい”檄文が大きな注目を集めている。
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Xでの発表によると、収益化が無効化された理由は、YouTube側から「量産型コンテンツ」と判断されたためだという。同チャンネルでは、原作漫画のコマを丁寧に切り出し、声優陣による演技を加えたボイスコミックを2025年4月から継続的に公開。週に複数本を更新し、作品への愛と熱量を前面に出したコンテンツ作りが特徴となっていた。
しかし、この制作形態がYouTubeのポリシー上、問題視された形となる。運営側は再審査を申請したものの、当初は却下されたと報告されていた。
江田島平八名義の檄文が呼んだ波紋
この判断に対し、公式Xでは江田島平八塾長の名を冠した声明文が投稿された。そこでは、量産型コンテンツとの認定に強い違和感を示しつつ、「貴殿達こそ量産型のシステムで審査しているのではないか」「しっかりとした“人間の目”で判断してほしい」と、YouTube側の対応を厳しく批判。さらに「目を覚ませYouTube!!」と、まさに『男塾』らしい直球の言葉で再考を求めている。
公式チャンネルで配信されているボイスコミックは、近年問題視されている無断転載や単純な切り貼りのショート動画とは異なり、編集や演出を施した公式コンテンツだ。しかしYouTubeでは近年、AIを用いた自動判定による収益化制限が強化されており、内容とは無関係に停止措置を受ける事例も指摘されている。
今回の発表を受け、SNS上では「このチャンネルで再審査が却下されるのであれば、他のチャンネルも相当厳しいのではないか」といった審査制度全体への不安や、「公式が止められる一方で、無断転載のような動画が残っているのは納得しづらい」と判定基準の不透明さを疑問視する声が見られた。また、「今後の更新はどうなるのか」と、収益化停止がもたらす影響を案じる反応も少なくなかった。
一方で、江田島平八名義の“檄文”そのものを楽しむ反応も目立ち、「これよりYouTube運営に直進行軍じゃあ!」といったコメントなど、作品世界になぞらえて今回の事態を受け止める投稿も広がっている。
TeamYouTubeが調査対応を表明、今後は?
1月14日18時ごろ、このXの投稿に対し、YouTubeの公式サポートアカウント「TeamYouTube」から返信が寄せられた。リプライでは、「『量産型コンテンツ』に関する判断が大きな懸念であることを理解している」としたうえで、本件について社内の担当チームへ調査を依頼したことを明らかにし、「現在、解決に向けて対応を進めている」と説明している。
この対応を受け、収益化停止の判断が見直される可能性も出てきた形だ。現時点では最終的な結論は示されていないものの、YouTube側が公式に調査対応を表明したことで、今後の動向にあらためて注目が集まっている。
AI判定と人の目のせめぎ合いの行方は、果たしてどちらに軍配が上がるのか──男塾の“直進行軍”は、いま次の局面を迎えている。
