アニメ聖地巡礼の原点級『おねがい☆ティーチャー』22年ぶり新作始動!木崎湖キャンプ場閉場を受けクラファン開始

20周年イベントの盛況が後押しした新作企画の誕生

『おねがい☆ティーチャー』の新作映像制作プロジェクトが始動した。11月28日よりクラウドファンディングが開始され、2002年の放送から22年ぶりに新作映像が制作されることとなった。企画を手がけるジェンコによると、2024年夏に木崎湖キャンプ場で開催された20周年記念イベントの盛況と、同キャンプ場の閉場が新規映像企画の立ち上げにつながったという。

©Please!/バンダイビジュアル

昨年6月に開催された20周年記念イベントでは、1,400万円を超える支援が集まり、当日は約1,000名のファンが来場した。スタッフは多くのファンに現在も愛されていることを実感し、イベント終了後には新作映像化の話が上がっていたという。その後、長年ファンが集ってきた木崎湖キャンプ場の閉場が報じられ、プロジェクトの検討が進められた。

木崎湖が“原点の地”として愛され続けてきた背景

『おねがい☆ティーチャー』では、長野県大町市の木崎湖および周辺地域が舞台として設定され、湖畔や桟橋、沿道や集落など木崎湖周辺を思わせる風景が多く描かれているとされる。

木崎湖周辺は続編『おねがい☆ツインズ』にも登場し、シリーズの“原点の地”として親しまれてきた。また、ファンと地域が協力する清掃活動「みずほプロジェクト」やイベントが行われるなど、ファンとの交流が続いてきた歴史がある。今回の新作映像制作企画には、ファンと聖地への感謝の思いが込められているという。

羽音たらく氏描きおろしジャケットイラスト ©Please!/バンダイビジュアル

オリジナルスタッフとキャストが集結し未収録エピソードを映像化

新作映像では、みずほと圭、小石と苺の2組を描く秘蔵エピソードが映像化される。監督は『おねがい☆ティーチャー』に憧れてアニメ業界に入り、多くの作品に携わってきた中尾幸彦が務め、キャラクター原案を羽音たらく、背景美術を草薙が担当する。当時制作に関わったスタッフが集まり、当時の雰囲気を継承した新たな映像が制作される。

声優陣は井上喜久子(風見みずほ)、保志総一朗(草薙桂)、田村ゆかり(森野苺)、川澄綾子(縁川小石)といったオリジナルキャストが続投する。また、第13話とEDの原画を担当した中嶋敦子も参加し、描きおろしイラストが制作される予定である。

制作スケジュールは2025年12月に制作開始、2026年4〜5月に完成予定となっている。返礼品のメインは新作映像のBlu-rayで、そのほか黒井みめいによる苺をメインに描いたアンソロジーコミック、特急みずほのヘッドマークキーホルダー、アクリルボード、ファイングラフなどが用意されている。プロジェクトは目標金額未達の場合でも実施される実行確約型で、支援金は制作費に充てられる。

映像完成後には、都内および木崎湖近隣施設での上映会が予定されている。また、新作アニメに関連し、昨年開催された「木崎湖同窓会」のようなファンが集まるリアルイベントも検討されているとのことだ。

長年親しまれてきた木崎湖。その閉場をきっかけに始動した今回のプロジェクトが、シリーズに新たな一歩をもたらすか注目される。

おねがいシリーズリブート企画!『おねがい☆ティーチャー』新作映像制作プロジェクト:https://motion-gallery.net/projects/onegai_New-nime