宇部の街を彩る「まちじゅうエヴァンゲリオン第5弾」がスタート
映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のラストシーンに登場するモデル地のひとつとして知られる山口県宇部市・JR宇部新川駅前に、初号機の左手をかたどった巨大彫刻「最終話 宇部の中心でコシを下ろしたけもの」が設置された。11月20日に開幕した「まちじゅうエヴァンゲリオン第5弾」の新企画として披露されたもので、総監督・庵野秀明氏の故郷でもある宇部市に新たな“聖地スポット”が誕生したかたちである。
宇部新川駅は『シン・エヴァンゲリオン劇場版』ラストで描かれた駅のモデルとされる場所で、公開以降、多くのファンが足を運び続けてきた。今回のトリビュート彫刻の設置により、駅前がさらに“エヴァの景観”として強化されたことになる。

デザインコンテスト最優秀作が形に──巨大彫刻誕生の裏側
「まちじゅうエヴァンゲリオン」は、宇部市が庵野氏の創作とゆかりを軸に展開する地域イベントで、2021年度から継続して開催されている。第5弾となる今回は新企画が多く、特別描き下ろしイラストの公開、グルメフェアの刷新、スタンプラリー、ANAとのコラボプラン、ラッピングバスの運行、限定グッズ販売など、市内全域を巻き込んだ大規模な内容となる。
特別描き下ろしのキャラクターイラストは、スタンプラリーやグルメフェアなど多様な企画に登場する。グルメフェアには市内34店舗が参加し、『エヴァンゲリオン』をモチーフにした新メニューを提供するほか、購入者には描き下ろしイラスト入りコースター(全5種)が数量限定で配布される。市内巡りを促す「うべまちめぐりスタンプラリー」も新企画として展開され、シンジ・レイ・アスカ・カヲル・マリの描き下ろしスタンプが5カ所に設置される。ファンが宇部の街を歩きながらスタンプを集められる仕掛けとなっており、観光回遊性の向上にも寄与するとみられる。

街を巡る楽しさが進化──多彩なコラボ企画が勢ぞろい
さらにANAとのコラボ企画として、限定トートバッグ付き旅行プランが販売され、先着300名にオリジナルバッグが提供される。また、宇部市交通局の路線バスには「まちエヴァラッピング」が施された車両が登場し、2026年3月15日まで市内や周辺地域を走行する。期間限定の公式グッズショップも、ときわ公園「世界を旅する植物館」内にオープンした。クリアファイル、キーホルダー、Tシャツなどの第5弾限定アイテムをはじめ、多彩なオフィシャルグッズが並ぶ。
「まちじゅうエヴァンゲリオン第5弾」は2026年3月15日まで開催される。映画の舞台として全国的な知名度を得た宇部が、作品との結びつきをさらに深めたことで、街全体が“エヴァの現在地”として進化し続けている。今回の新たな取り組みをきっかけに、今後も多くのファンがこの地を訪れ、宇部の新しい魅力に触れていくことになりそうだ。
まちじゅうエヴァンゲリオン第5弾 :https://contents-tourism.com/
