藤本タツキの原点と対峙する──『劇場アニメ ルックバック展』が2026年1月開幕、押山清高監督が監修

『ルックバック』の創作過程をたどる展覧会、麻布台ヒルズで開催決定

東京・港区の麻布台ヒルズ ギャラリーにて、2026年1月16日(金)から3月29日(日)まで『劇場アニメ ルックバック展 ―押山清高 線の感情』が開催される。本展は、コミック配信サイト「少年ジャンプ+」で発表された藤本タツキ原作『ルックバック』の劇場アニメ作品をもとに、監督・押山清高が自ら監修・解説を手がける展覧会である。

© 藤本タツキ/集英社 © 2024「ルックバック」製作委員会/©「劇場アニメ ルックバック展」実行委員会

劇場アニメ『ルックバック』は、漫画制作に打ち込む少女・藤野と、天才的な画力を持つ同級生・京本の出会いと成長を描いた青春ドラマで、繊細な心理描写と静謐な映像表現が話題を呼んだ。本展では、そうした物語がどのように映像へと昇華されたのか、設定画や原画、メモなどを通して紐解く構成となっている。

原画が包み込む「作画トンネル」や藤野と京本の部屋も登場

会場では、押山による鉛筆線画をベースに新たに描き下ろしたメインビジュアルのほか、劇場版の名シーンやキャラクターの心情を象徴する展示が並ぶ。特に、多数の原画を天井から吊るした「作画トンネル」では、原画に囲まれる没入的な体験を通して制作の熱量を感じられる構成となっている。また、藤野と京本の制作活動を再現した部屋や、スケッチブックが積まれた廊下もフォトスポットとして登場する。

© 藤本タツキ/集英社 © 2024「ルックバック」製作委員会/©「劇場アニメ ルックバック展」実行委員会
© 藤本タツキ/集英社 © 2024「ルックバック」製作委員会/©「劇場アニメ ルックバック展」実行委員会

さらに、本展では原作者・藤本タツキによる『ルックバック』制作時のネームが日本で初公開される。原作と劇場版の表現を対比できる貴重な展示となり、創作の原点に迫る体験ができる。

© 藤本タツキ/集英社 © 2024「ルックバック」製作委員会/©「劇場アニメ ルックバック展」実行委員会

Tシャツやサコッシュ付きチケットも販売、本日11月12日より先行受付開始

チケットは、本日11月12日(水)11:30より先行販売を開始。一般前売券は2,300円(高校生以上)、子ども前売券は1,500円(4歳~中学生)。また、12月8日(月)23:59まで期間限定で「押山清高監督セレクト 展覧会オリジナルTシャツ付きチケット」(6,500円)を販売する。Tシャツは藤野と京本の印象的なシーンをモチーフにした全5種から選択できる仕様だ。加えて、ローソンチケット限定の「オリジナルサコッシュ付きチケット」(4,500円)も数量限定で登場し、サコッシュには劇場用原画がプリントされる特別仕様となっている。

© 藤本タツキ/集英社 © 2024「ルックバック」製作委員会/©「劇場アニメ ルックバック展」実行委員会

マンガからアニメへと変化する「線」の表現をテーマに、押山監督の筆致と情感に焦点を当てた本展。創作の現場を追体験しながら、藤本作品の根底に流れる“創ることへの衝動”を改めて感じられる展示となりそうだ。

劇場アニメ ルックバック展 ―押山清高 線の感情 – 麻布台ヒルズ:https://www.azabudai-hills.com/azabudaihillsgallery/sp/lookback-ex/